過去物語
□いるべき場所
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驚いた。
夕香を守るために、東京から遠く離れたのに。
なんで、本州にいるはずのお前が、沖縄にいるんだ？
顔が見えないようにフードを深く被り、姿を見られないように、隠れて見ていた。
共にＦＦを戦い抜いた仲間は数える程しかいなかったが、それでも、俺はお前が居ただけで嬉しかった。
姿を見て愛しさが込み上げてきて、すぐにでも姿を見せて抱きしめたかった。
でも俺は、円堂、お前より夕香を選んだ。
夕香を危険に曝したくない。
お前が俺を憎んでても良い。許してくれなんて言わない。ただ、前みたいに愛して。
遠目に円堂の頑張る姿を見ても、近くではない。
急に心の距離が遠くなったんだ。そう思ったのは俺だけなのか？