雪の護廷十三隊〔二〕

□虚化に対抗せよ!?
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足はあった。

ちゃんとまともに立てたのだから、死覇装を捲くらなくとも足はあるだろう。


しかし―――――。


 な…何だ!どうなってるんだ!?


いつも見下ろしていた床の、なんと近いこと!

そして更に気がついた。


「おぇ、何れこんなにろえつがまわらないんら……?」


口許に当てた己の手を見て驚いた。

ちっこくて丸くて、まるで―――。
「まるれ、子供の手だないか―――」


「隊長―――!浮竹隊長―――」

浮竹はハッと顔を上げると、声のするほうを見た。
一番隊の通路を物凄い勢いで走ってきた二人も浮竹を見つけたらしく、更に加速すると隊舎に飛び込んでくる。


「「うう浮竹、隊長―――!」」

近寄ってみればいつも見上げる隊長がちんちくりんで、床にぽつんと置かれた置物のように、かーあわいいお手手で死覇装を握り締めているではないか!



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