雪の護廷十三隊〔一〕

□藍染隊長の反乱
2ページ/4ページ


「馬鹿野郎…!俺達が、お前をそんな程度の存在だと思ってたと言うのか!」


「…浮竹」

眼鏡の奥に光るものを滲ませた藍染が、浮竹をしっかりと見た。


「俺達は護廷十三隊隊長。気性は違えど立場は皆同じだろう!?」

「然様…隊長たる者、優秀であるのは当然の理。儂も教え子である浮竹らとおぬしらを差別した覚えはない」

「山本…総隊長」

その光るものは藍染の頬を伝った。





「藍染!」

浮竹が駆け寄り、藍染の肩を抱いた。



「…結局、惣右介君がこんな茶番をしでかしたのは無意味だったってワケか………」

やれやれ参ったねと、京楽はため息を溢した。


「いや、そうでもない。優等生とは言え、爆発する場がなくば不良化するという事を十分に知らしめたのだ」

夜一が僅かに口角を緩めてみせた。虚化と不良化をかけた絶妙な自分のシャレに酔っている。


「それに藍染のおかげで私は夜一様と再会できたのだ」

砕蜂も藍染の反乱がもたらしたものに感謝していた。



次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ