雪の護廷十三隊〔二〕
□虚化に対抗せよ!?
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現在、護廷十三隊は藍染討伐に向けて連日のように隊首会を開き対策を練っていた。
とはいえ藍染の力は強大で、いくら対策を講じても終わらない。
そんなある日
普段は自ら発言などせず他の者の意見に嫌味しか言わない涅が、隊首会が始まるや否や熱弁をふるった。
「―――――というわけで、実に画期的な発明なんだヨ!!!」
しかし山本以下、誰もが涅に全く取り合わない対抗策であった。
朽木は目を閉じたままだったし、日番谷は耳の穴をほじくった。
京楽も欠伸をかみ殺し、更木には何を言っているのか全く理解できなかったであろう。
漸く涅の説明が終わると、山本も当たらず触らず別の方向へ話を持っていこうとした。
「フム…。藍染惣右介を生け捕りにし無力化できる傑作中の傑作発明というのに。君達凡人には、どうやってもこの素晴らしさが理解できないようだネ…」
それが皆の、最後に聞いた言葉だった。
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