雪の護廷十三隊〔二〕
□護廷十三隊最強の男
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「だああああっ!!」
座ったままの浮竹が構えた刀にすら全然歯が立たず、自棄になったリリネットは蹴りを入れた。
「縛道の八”斥”」
しかし鬼道にてあっけなく防がれる。
リリネットは数歩下がると、今度は虚閃を放った。
だが…
「…………………ウッソ……」
虚閃だというのに浮竹にあっさりもみ消された。
「俺は今まで何百という虚閃を見てきた…。だから言うが、君の虚閃は未熟だ。大虚のそれにも及ばない。今みたいに素手でも叩き消せる程にね」
リリネットの長引く攻撃に、限度を越えた浮竹は漸く立ち上がっていた。
「悪いことは言わない。もう帰りなさい。
これ以上君を相手に戦うことは、俺には耐えられない…!」
浮竹の顔に苦渋が貼りついていた。
護廷十三隊最強の男
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