歌姫と氷の皇子

□出逢い
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ガサガサ
その音を聞きつけて、少女は物音をした部屋に入る。

「誰です!?」
彼女は、怯む事なく、大声を出す。

部屋は暗く、夜中ともあり、真っ暗で何も見えない。

泥棒、或いは盗賊の格好をした少年は、少女の行動が見えていた。

ドクンドクン。
少年は、少女を見た瞬間から、少女の虜になってしまっていた。

少年は息を呑んで、気配を消していたが、真っ暗な部屋をいい事に、少年は少女にキスをする。

少女は抵抗するが、濃厚なキスで、気を失ってしまう。

「君は僕のだ」
少年は、少女の首にキスを送り、そっと、扉を開け、その場を後にする。

「殿下。申し訳ございません。違う一団だった様です」
走っていた少年の後ろから、青年が声をかける。

「そうでしたか。所で・・・あの一団の中で、胸元に、翡翠の指輪をしている娘を調べて下さい」
少年は、少女の事が知りたくて、青年に命令した。

「その娘が何か?」
今まで、娘に興味を持たなかった少年に、訳を聞いた。

「僕の妃にしようと思う」
少年は冗談ではなく、本気で答えた。

「誠にございますか!」
青年は驚きが大き過ぎて、少年を見る。

「こんな感情は、もう感じる事はないと、思っていたので、僕も、驚いています」
少年の顔は、何故か、嬉しそうだった。


★後書き★

いきなり、キツい内容になって、すいません。

物語によって、濃い内容になりますので、よろしくお願いします。

逃走・・・

2012.05.04
 

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