もうひとつの物語

□プロポーズ
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東宮に帰ってきた、シンとチェギョンは、ベンチに座って、恥ずかしそうに、お互いを見ていた。

シンは、意を決して、チェギョンの手を掴む。

「結婚しよう!」
シンはチェギョンを真剣な眼差しで、見つめる。

「どうしたの?シン君」
チェギョンはシンの行動と言葉に戸惑っていた。

「大人達の言いなりじゃなくて、自分達が決めた事だ。
これからの一生涯を共に過ごしたい人に・・・
皇太子としてではなく、ただのイ・シンとして、僕は今、真剣にプロポーズしているだ。
シン・チェギョン。
僕と結婚してください」
シンはベンチで座るのを止めて、チェギョンの前に跪いて、ずっと、チェギョンの瞳を見つめて、真剣にプロポーズした。

「私でいいの?」
チェギョンは不安で聞き返す。

「俺の隣りにいる為に、自ら、ココに来ていた。俺の隣りにいても、恥じない様に・・・頑張っていたと、母上達の前で言っていたな?俺だって、チェギョンの隣りで、恥じない様にしていたのは、俺の方だ!」
シンはチェギョンの言葉を引用して、言ったのだった。

「それに言っただろう?好きだと・・・愛していると・・・チェギョン、返事を聞かせてくれないか?」
シンはチェギョンの耳元で囁いた後、顔を離し、チェギョンを間近で見る。

「はい。お受け取りします。殿下」
チェギョンはシンのプロポーズを受け取った。

そして、どちらともなく、キスをした。

プロポーズの事は、シンとチェギョン以外で知っているのは、アルフレッドだけ・・・。



★後書き★

なんか、やたらと、甘々な気がする。

あまりにも、一定の日で、更新せずにすいません。

身勝手に、更新させていただきます。


2012.05.17
 

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