もうひとつの物語

□告白
1ページ/2ページ


シンとチェギョンは気まずそうに、皇帝(ヒョン)と皇后(ミン)に挨拶をする。

ただならぬ雰囲気に、皇后はチェギョンとだけ、話す。

「どうしたのです?チェギョン。貴女らしく、ありませんよ」
ミンはチェギョンに訳を聞こうと、チェギョンを見る。

「シン・・・殿下」
チェギョンは、言い換えた。

「いいのです。今は、私だけですから」
ミンはチェギョンの手をそっと、握りしめる。

「シン君の気持ちが分からなくなってしまって・・・」
チェギョンは、今さっきの出来事が言えなかった。

「どうしていいのかも、分からなくて・・・」
チェギョンは涙が流れそうで、俯いた。

「あらあら、美人が台無しですよ。チェギョン」
ミンは涙を流したチェギョンに、ハンカチを差し出す。

「チェギョンがシンといるだけで、シンは笑顔を見せてくれる様になって、私は嬉しく思っています」
ミンはチェギョンを元気付け様としていた。

チェギョンが元気になったのは、数分後で、ミンはチェギョンを解放した。


その時、シンは・・・

「やっぱり、アレはまずかったよな?アルフレッド・・・」
シンは、クマのぬいぐるみ(アルフレッド)を抱きしめ、反省していた。

一緒に育っていく中で、何時しか、シンはチェギョンを、女の子として、好きになっていた。
最初は、その感情に戸惑っていた。

シンはチェギョンが、許婚と知って、嬉しく思ったのも、また、事実だった。

「チェギョンが好きなのになぁ。あぁ・・・」
シンはチェギョンがいない事をいい事に、本音を呟く。

シンはソファーに横になっていた為、物音は、はっきりと、聞こえていて、目を向ける。

そこにいたのは、チェギョンで、その顔は紅くなっていた。

シンは、ハッとして、ソファーから、飛び起き、チェギョンに近寄る。

すると、一歩、また一歩と後ろに下がるチェギョンがいた。

シンは、チェギョンの行動にムスッとする。

チェギョンは何故、そんな行動をしたのか、戸惑っていた。

『チェギョンが好きなのになぁ』
チェギョンはシンの言葉を思い出し、立ち止まり、シンの瞳を見つめる。

シンは、いきなり、立ち止まり、真っ直ぐ見つめてくるチェギョンに、ドキドキしていた。

『アレは本当なの?』
チェギョンはシン見上げる。

そして、シンはチェギョンの前に立ち、チェギョンの髪を触る。
 
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ