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□これが俺らの愛のかたち 2
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リオ、リオ、どこ行くの?

「ごめんねブラッキー、あのバカ風邪引いたみたいなんだ」

あのバカってあいつのことかな、あいつしかいないよね、

「だからちょっと行ってくるね、お留守番よろしくね」


がちゃん、と音を立ててドアがしまった。リオの慌てた顔を久しぶりに見た気がする。





どうやらレントラーのマスターが風邪を引いたらしい。レントラーにうつらないといいんだけど…
いや、そんなことはどうでもいい。いやよくはないけど、問題はリオが僕を置いてあいつのところに行ってしまったということ。
リオはあいつと仲がいい、そりゃあ僕とリオが出会う前から一緒にいたっていうしそれは仕方ない。
でもね、僕をおいてくなんてあんまりだと思うんだ、僕がいない間に何かあったらどうしようと思うといてもたってもいられない。
がらんとした部屋の中をぐるぐるとまわる。
心配だ、心配だよ、どっかで転んで泣いたりしてないかなあ、


僕は床に伏せると、耳も尻尾もだらりと垂らした。
目も閉じてじっとしていると、嫌なことばかり浮かんでくる。
このままあいつがリオを返さなかったらどうする?僕が迎えにいかなくちゃきっとリオは帰れない。じゃあ迎えにいかなくちゃ。
…あ、でも僕リオに留守番頼まれてるんだ、この家から出ちゃいけない。
でも僕が行かなかったらリオは帰ってこられない、僕はここから動けない。

どうしよう、リオがあいつにとられちゃう。




ホーリーナイトの杞憂
(そんなのやだ、リオは僕のなんだ)
(マスターが僕の好きなものをたくさん買って帰ってくるまで、あと数時間)




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