ゴミ箱。

□ごみ1
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邪道、邪道、邪道ぉぉぉぉおおおおおおおお!!


ガタッ



「な、なんだ・・・今の・・・」
「なぜ俺が知らねばならんのだ」
「いや、だってさー」
「っち、仕方ないな、お前は」
「べ、別に頼んでなんかないじゃんか!!」
「ふーん、行って欲しそうな顔してんのだれだよ」
「お前じゃねえの?」
「鏡見て来い、俺行ってくるから」
「・・・すまん、鏡也」
「はいはい」



鏡也は扉を開け物音の主を探し始めた。

「はぁー」

何もあるはずがない。
さっき鏡也が出てきた部屋なのだから。
何もあるはずがない・・・と思っていた。


「か、馨?!」
「!!シ、静かに!」


そういうと馨は鏡也にこっちにこいというジェスチャーをした。

「馨ー馨ー!!」

今にも泣き出しそうな顔をした馨の双子の兄
光が弟の馨を探している。

「いいのか、でてやらなくて?」
「あはー鏡也先輩やっさしぃ〜」
「ちがう、このあとあれになかれたら部活時間中困るだろう」
「ん〜・・・そうですケド・・・光はそろそろ俺離れしたほうがいいと思うんですよ」
「・・・能天気な兄と違っていろいろ考えてるんだな」
「あれ?これ俺も一緒に馬鹿にされてません??」
「・・・」


「馨ー馨ー馨ー」
「ひっかちゃーん♪」
「ぅわ!!ハニー先輩!!びっくりさせないでくださいよー」
「えへへ、ごめんねー」
「いいッスけどー」
「ひかちゃん一人?」
「そーなんすよー馨ドコ行ったかしりませんー?」
「ぁ、っと」
「・・・知ってるんですね」
「じ、自分で探しなさい!!」
「あ、ちょ、どこ行くんスか!」



「あーあ、いっちゃった。」






俺独りぼっち・・・





(鏡也先輩・・・)(なんだ)
(そろそろかわいそうになってきません?)
(別に?)(・・・弟離れしてね、ひかちゃん・・・)

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