Sweets

□say goodbey
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『バイバイにしよう?』
『ぇ・・・?ブン太・・・なにいっとぅ?』





突然すぎる、愛していた恋人からの別れようという言葉。
愛していたのに?
相手は思ってくれていなかったの?
どうして?なんで?教えてくれ・・・こんな事ばかりが仁王の頭、心、身体全体を行きかった。



____仁王だって分かっていなかったわけではなかった。

・・・むしろこうなる事くらい予想していた。
分かっていたことなのに・・・思っていたよりも、ずっと、ずっと、つらくて身体中に痛みが走った。





こうなる事が二人にとってベストだと仁王は分かっていた。
それを入り込んでしまう前にすればよかった。
だけどそうはしなかった。



・・・正しく言うなら出来なかった。
気づいたときにはもう遅かった。
怖かった、離れるのが、いえなかった・・・





朽ちてくこの世界でキミに出逢えた。
それだけで・・・どれだけ幸運でどんなに・・・


まだそんなに時間もたっていないのに
キミは・・・どんどん俺の中で色の褪せた写真のように・・・笑顔のキミが目を閉じれば目の前に居る・・・




『じゃぁね・・・』
『・・・ぃゃ』
『は?』
『いやじゃ!ブン太いかんでくれ!!お前だけは、はなしとぉーない』
『・・・分かってくれよ!!・・・無理なんだよ!』
『男同士じゃから?』
『・・・ちがう!』
『じゃあなんで!!』
『・・・・・・・』
『なんかいいしゃい!』
『・・・よ』
『は?今なんて・・・』
『仁王・・・俺を恨め。お前を裏切った俺を!』
『え・・・?』
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