Sweets
□いかないで・・・
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仁王とケンカした。
オレが悪いのなんて自分でもわかってる。 ケンカなんていつもの事。 慣れてる。
でも、いつもと違う・・・
そういうこと。 ゴメン仁王。 オレがいけなかった。 無用心過ぎたんだ、だから仁王・・・お前が傷ついた。
ごめんなさい。
〜♪
『メールだ・・・仁王からだ・・・』
どうして?? 仲直りはいつも電話なのに。
『別れよう。 もう俺達おしまいなんじゃ』
いつもどうりのメールにしてくれたのは、きっと仁王のやさしさ
『ぅぅ・・ふぇ・・・ん・・・』
声は殺したつもりだった。
『あぅぅ・・・ぅッ・・あ``ーーーーー』
無理だった。
堪えられるハズがない。 大好きなのに。
別れはメールで、 なんて便利な世の中。 ・・・こんなときだけ憎らしい・・・そう思う・・・・。
普段なら文末に『好きじゃよ?』 なんて書いてあるのに。 今はない。
オレはまだ仁王が好き。
でも仁王は違うみたい・・・。
オレは仁王の無愛想なメールにも愛があると思ってた。
でも、それはもうない。
間違いなく軽蔑されてる。
ゴメンネゴメンネゴメンネゴメンネ・・・・・
たった1行、それだけのメールで今までの・・・イヤ・・・オレが崩れていった。
たった1行、それだけの言葉でこんなに泣くなって。 女々しい。 弱い・・・
神様なんて言う・・・ こんなときだけ。
オレの願いを聞いてよ。
仁王・・・捨てないで・・・
独りぼっちはキライじゃない。
でも、隣にお前がいないのは・・・
大丈夫じゃない。