Sweets

□星でも見よ
1ページ/2ページ

いつもどうりの部活終わり、今日もあつかった。

いつも疲れたって唸りながら日陰に転がってるはずの君が言った。









『星見にいかんか?? ・・・みんなで、』






なんて照れくさそうに言った。

「たまには良い事言うんだねw」
「仁王先輩からそんなこと言われるなんて思ってませんでした;」
「うむ、それもそうだな。」
「言ったいどうしたんです? 急に?」
「いいデータが取れたな。」
「何かあったのか?」

オレなんも言えなかった。そんなことお前が言うなんて思ったこともなかったから。
でもとりあえず
『いいぜぃ!』
なんて言っちまった。

みんなで笑った。
3年間一緒にいてこんなこといってきたの初めてだったから。

オレ、急いで着替えて、集合場所まで走っちまった;
ガラじゃない、 わかってる。

でもやっぱり一番はお前。
何でかお前より早く着たかった。

みんな二人組みになって歩くことにした。
幸村君が提案した、邪魔にもなるしな、
不安だからみんなと話した、馬鹿みたいにはしゃいだ。
つぶれそうになっちゃうから、オレがオレじゃなくなるような気がして。






こんなに暗いと、昔のことを目を閉じただけでフラッシュバックする。
こわい、こわい、こわい、こわい、こわい、こわい、こわい、こわい、





『ブン太!!』



『!! ・・・ぇ? な、なに?』
『どうしたんじゃ? 心配事か?』

どうして、そんなにお前は鋭いの?・・・こういうときだけ。

いつからだっけ?お前のこと目で体で心が追いかけてたの、








好き






こんなこと言ったらきっとお前は優しいから、
困るだろうね。


『あれが、デネブ?』
『違う、アルタイル、隣は・・・。』

指差し教えてあげる。
こんな感じでいいんだ、これがフツー

『あぁ〜あったあった! 織姫さんがあれで・・・彦星さんおらん・・・一人ぼっちじゃ・・・』


ズキッ


意識して言ってる? ・・・って聞きたくなる。
一生懸命彦星様探してるお前に何もいえない。
オレが織姫様ならお前は彦星様になってくれるかな??



ずっと前からわかってた。
多分仁王だって気づいてる。 届かないってわかってる。
だから、なきたくなる、  ないちゃだめなんだ。



強がってる?? 臆病なだけ。
興味ない振りして、 逃げ回ってる。
でも、胸の痛みはましてって、おかしくなりそう。


あぁ・・・そうなんだ、好きだからか。
好きすぎておかしくなってるのかもしれない。
いいよ?
仁王のこと好きなのはおかしくなったって変わらない。


でもどうしたい?
隣にいれればいいや、 世界は残酷すぎる。


言えないんじゃない、言わないだけ。
言ってどうなる、関係が崩れたくはない。


でも好きなんだ。
好きなんだ・・・たまらなく、





『ブン太! ・・・こっち来てほしいんじゃが・・・』
『いいぜぃ? なんだよ?』

あんまりそういう顔しないで?
勘違いしちゃうから、ね?





『ブン太、オレ・・・仁王雅治は・・・』
『!?』
『おまんの事が好きじゃ!』



・・・・・ぁえ?
オレ・・・え??
『すまん、混乱させとぅはなかったんじゃが・・・』
『オレ・・・仁王のことす・・・きだ』
『いや; そういう意味じゃなくって;』
『ダイジョーブ、ちゃんとLOVEのほうだってわかってるw』
『えぇ! なんか ・・・夢みたいじゃ///』










次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ