虹色鎖守片朱

□ボク×ボク
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『手首ノ十字架』


手首からの出血。

赤黒い液体が 地面を濡らす。

そして滲み、一つの芸術作品になる。

十字架が刻まれた手首は

止まることをしらない液体と

しょっぱくて 肌を刺激する液体に

包まれて。

包まれないのは

生きることを辞めてしまうことと

友達への最上級の感謝と謝罪の言葉のみ。
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