Sweet
□風と君と/風丸
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"6,07!"
あぁ
風丸先輩速いな
今は学校が終わって部活中
といっても私は部活には入ってなくて
ただグラウンドの隅に座って陸上部を見学(?)してる
私の憧れの先輩
"風丸一郎太先輩"
私がこの学校に入学して間もない頃、偶然廊下ですれ違い一目惚れした人
友達にいろいろ聞いて(あ、変な事は聞いてないよ?)彼が陸上部だと言うことを知った
それから
ちょくちょく学校帰りに陸上部を見学してたのが、今では日課になっていた
"パンッ"
ピストルがなって
また風丸先輩は走りだした
後ろで一つにまとめられた
きれいな水色の髪が
風になびく
風を切って走る彼に
思わず見とれてしまう
「綺麗だな…」
そんな事を呟いていると
ふいに走り終わった風丸先輩と目があった
「あっ…」
思わず声を出してしまった
自分でもどんどん顔が熱くなるのがわかる
(きっと今顔真っ赤だろーな…//)
恥ずかしくて
目を逸らそうかと思ったけど
なんだかもったいない気がして逸らせなかった
そしたら
風丸先輩はにこっと笑って
手を振ってくれた
さらに顔が熱くなる
あぁ
やっぱり好きなんだな
風と君と
(眩しいくらいの、)
(その笑顔、)