BLEACH短編

□永き幸福の不在。
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時に見捨てられた。

取り残されたと形容した方が良いのかもしれないが、見捨てられたと言った方が多少相手にも落度がある。

全てが全て自分の所為だと思いたくない。


今日も今日とて日が昇り日が沈み、月が昇り月が沈む。当たり前の様に時が過ぎていく。

そんな中、私が最近感じる様になった違和感。

寂しさと虚しさと悲しさが混じった訳の分からないこの感情。


別に日常に変化があったなんてそんな事はない。数年間毎日変わらない日々を過ごしている。

しかし何故か、普通に過ごしていても焦燥感が胸を支配してしまう。

このままでは駄目だと頭の中では理解していても、今の現状を変える勇気など何処にもなくて。

仲のいい同僚と会話していても楽しくもない。

この子も私と同じように過ごしていても何処かで成長しているのだと考えれば、どうしようもなく恨めしくなる。

じれったい。

全てが全て気に食わない。

全てが全て思い通りになってくれない。









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