四季イベント＆お題
□いやいや、義理だから
1ﾍﾟｰｼﾞ/1ﾍﾟｰｼﾞ
「ねぇねぇーガゼルー、チョコくれるよね？」
「…。」
「ねぇってば、」
「作らない。」
「何でー？」
「作らない！！」
「えー。こんなに期待してたのにー…ぶぅ。あ、練習の時間だ。いって来るね〜。」
「いってらっしゃい。」
「おー。ガゼル、おそよう。あ、チョコつくっけど、お前どうする？」
「…や、やるっ…！//」
「んじゃ、こっちこい。」
「ん」(コクッ)
私は、ものを作ったことが無い。
だから、不安だったのだが…バーンが一緒なら、大丈夫だろう。
ん？
「ああ、ガゼル、気をつけろよ？下手すると、てぇきるから…」
「った！！」
「あーあ、いったそばから…。てぇ貸せ。」
ちゅーっ
「っくっ！/////」
「なめときゃなおんだろ。後でバンソーコもってくんから、今はそれで我慢しろ。」
「…ん////」(コクッ)
何をしている…！！///
…でも、
血は止まったみたいだ。
なめときゃ治る…
驚異的だ。
「んで、ボールに入れて、そのボールをお湯に付けて、溶かす。」
「こう？」
「そうそう。下熱いから、きを付けてやれよ。」
「ん…。」
「よし。うまいうまい。」
「/////」
「溶けたら、型に流す。」
「…。」
「？２つつくんのか？ああ、一つ義理な。」
「ん？バーン…本命あげるの？」
「ああ。もちろん。…って、お前、ふたつ義理かよ！？」
「い…いや…本命あげる。」
「ふぅっ…。」
「そろそろ固まったかな…。お、出来てる出来てる。後はラッピングだけ…。」
ああ、バーンの本命は誰なんだろう…。
グランかな…。
ヒートかな…。
「…///」
がさがさ…
「…♪」
がさっがさがさ。
「うっし、出来た〜！」
「バーン早い。…難しい…。」
「…ここは…」
「！！待って！自分でやるっ！！///」
「あ…ああ。ワリィ。」
「こっちこそ、ごめんね。」
「出来た…！！」
「やったじゃねぇか！」
「ありがと。」
「んじゃ、教えたお代。さ、キスして。」
「はっ！？///」
「良いだろ？」
「…。バーンにも本命いるんじゃない？///」
「ああ、それ？ほらよ、出来立てだぜ。」
「わ…私！？///」
「ああ。俺、好きな奴とチョコ作って、出来立てを渡すのが夢…出は無いけど、やってみたかったんだよな〜。」
「わ、私も…。その、本命…チョコ。/////」
「おっ！？両想いパターン！！さんきゅ！！」
ぎゅっ…
ちゅーっvV
「んーっ/////」
「ごっそさん！次はお前からしろよなーvV」
「…///」
ちゅ
「さんきゅっ！愛してるぜーっ！！」
「ただいまーガゼル〜。」
「あ、グラン…。はい、チョコ。」
「わあっ。ありがとう！！大好きだよvV」
ぎゅっ。
「うん。」
「俺からもチョコ。」
「ありがと…。」
「それ本命！！」
「Σぶっ！！」
「もちろん、俺のも本命だよね？」
「…
いやいや義理だから
」
「ははっ…知ってるよ〜。バーンがすきなんでしょ？」
「////」
「ほっぺにキスマーク付いてる（笑）チョコのね」
「！！/////」
「おっ？わかった？ガゼルは俺のだかんな〜！」
全く！
あいつは大胆過ぎる！！
まあ、そこが奴の良いところでもあるんだがな。
好きな奴にされるのは、
大抵悪くはない。
(俺のって言われると奪いたくなる俺☆)
帰って来るまでにバーンとガゼルに何があったか、知るよしもない、グラン。
無駄な抵抗を…（笑）
End
…。
もう…ダメかも。
はい。
グラガゼに見せかけたバンガゼ。
ダメにもほどがあるね。
報われないグラン…。
何だかあれだな。
バレンタイン企画サイト様とろけるキスを
いやいや義理だから