06/28の日記

21:10
【UBOK.】手紙【夢を。】
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※夢の中で出会えている二人。



Eric.『最近日本食が恋しくなってきた……お前はちゃんと食べてるか……』

Eric.「……っと、よし投函!」



Eric.「……でさー、今日出した手紙にも書いたんだけど、日本食が恋しくてさ。夢の中で飲み食いできたらいいんだけど俺には心当たりがない、ってことでどこか紹介してくれ」

永付き「デキナイ」

Eric.「即答!」

永付き「俺に心当たりがあると思うのか」

Eric.「ない! だってお前夢の中でも引き篭ろうとしてるから!」

永付き「解ってるなら訊くな。それに、お前」

Eric.「おう?」

永付き「手紙の内容、夢で言うなら文通する意味ないぞ」

Eric.「へっ?」

永付き「いや、お前、毎回言うだろ」

Eric.「……マジで?」

永付き「気付いてないのか。正直、手紙の返事に困る」

Eric.「えー、言っちゃってたか……ああうん、言ってるな。さっきも言っちゃってたな」

永付き「夢で会えるんだから、文通やめていいか」

Eric.「えっ!」

永付き「手紙の返事に困ってる」

Eric.「で、でも! ほらそれなら話題好きに変えてもいいって! あの手紙日記代わりみたいなとこあったし、そんな細かいこと気にしないって俺! 俺とお前の仲だしさ!」

永付き「俺が気にする」

Eric.「大丈夫! 俺は気にしない! それに俺は話題変えたりしないようにするって!」

永付き「……何でそんなに嫌がるんだ」

Eric.「……別に」

永付き「別に、いいだろ。手紙くらい、どうだって」

Eric.「……よくない。ほら、あれがなかったらお前、本当に外との繋がりなくなるだろ? ほらだから駄目だって! 文通は続けないと!」

永付き「イヤダ」

Eric.「絶対! 外との繋がりは持ってた方がいいって! だってほら、生死確認にもなるから! 周りの住民が、あそこの人生きてるんだなって認識してくれるから! 続けようって文通!」

永付き「デキナイ」

Eric.「なんでだよ! 出来るって! このまま周りとの接触がなくなったらあれだ、死んだと勘違いした大家とかが押しかけて来るって! だからやっとこう! 続けよう! 絶対大事だから!」

永付き「必要ない」

Eric.「必要ない!?」

永付き「生存確認も、夢で出来てる。押しかけてくるような人もいない。必要ないだろ」

Eric.「必要ない……必要ない? は? 何でだよ、何がだよ! じゃあなんだ、お前は、お前は!」

永付き「おい、Eric.」

Eric.「俺との繋がりも必要ないって言うのかよ!」

永付き「……」

Eric.「あっ」

永付き「……」

Eric.「……すまん。あの、いや、俺さ、お前のこと心配なんだって。それでさ、つい。だってさ、お前は俺がいないと本当に、外と関わろうとしないだろ。だから」

永付き「Eric.」

Eric.「だ、だからごめん。違うんだって、違って、違うから……だから……」

永付き「手紙の内容は、夢の中で先回り話すな」

Eric.「……おう」

永付き「次、何を返せばいいんだ」

Eric.「それは……ああ、いやもう、それは永付きさんのお好きな通りに! お願いします!」

永付き「じゃあ次は片目に対する愚痴で」

Eric.「それでいいです! なんかごめん!」

永付き「……馬鹿だな、お前」




※【手紙】にかける思いはこのくらいの差がありそうだなと。

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