キリリク小説

□可愛い人【中×丹】
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「フッ、似合うじゃないか」
「嬉しかねぇよ‥っていうか、外せ。今すぐ!」

俺は丹羽のシャツのボタンに手を掛けると、一つ一つ外していく。

「ヒ、ヒデ…?何する気だ?」
「お前のよく言う“息抜き”ってやつだ」

そう言いながらシャツの中に手を滑らせる。

「ちょ、まっ、ヒデ!」
「なんだ?」

俺は至近距離で丹羽を見上げる。
緩めに絞められたネクタイの結び目に手を掛けると、シュルっと解いてその辺に放り投げる。
青色のアクセントが抜けて、尚更首輪の存在を鮮やかに浮き立たせる。

ホント…お前は赤がよく似合う‥

前がはだけた格好でソレは中々俺的にそそられる。
デカイ図体のわりには丹羽は男らしい色気を持っていて、俺をその気にさせるには簡単だった。
本人、自覚なんてこれっぽちもないだろうがな…。

俺は首筋に舌を這わせた。
ビクッと震える丹羽の反応を心から楽しむ。

「ヒデ、マジですんのかよ…?」

少し擦れた声でそう言うと、丹羽は自由な手で俺をつっぱねる。
俺はそれを両手で縫い付けるように壁に押しつけた。

「お前は俺に触れるな」
「っ、」

同時に膝で股間を刺激すると、丹羽の表情が一瞬強ばる。
俺はわざと耳元に攻め声で囁き掛けた。

「俺に触れたら、その手も足も、目も口も拘束する‥。いいな…?」

それだけ伝えると、壁に縫い付けた手を離し、再びシャツの中に手を忍び込ませる。
俺の脅しに行き場を無くした丹羽の両腕がダランと垂れ下がる。
それを見届けると、ふいに笑みが零れる。

「いい子だな、哲ちゃん」

指で胸の突起を弄んでやると、丹羽の呼吸は徐々に荒くなっていく。
俺はそのわずかな呼吸も感じとりたくて、首や耳に唇で愛撫する。
丹羽の吐息が直に耳に響いてくる…。

「下も可愛がってやらなきゃな?」

胸の突起を弄んでいた手を今度は腹を辿ってズボンの中に侵入させる。
下着の中のものをやんわりと握ってやれば、それはもう十分な硬さに育っていた。
上下に扱いてやると、丹羽の体は大きく震えた。
俺は容赦なく行為を続ける。

「はぁ、っ、んぁ‥」

顔を俯かせてひたすら耐えている丹羽の姿を見ていると、俺も徐々に興奮の色が見えてくる。
俺の言った通り、どんなに感じても俺に触れずにいる様などが、なんとも可愛らしく思えて来る。
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