小説(短編)

□逃げないで【トノサマ×丹羽?】
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「わぁ、トノサマ格好いい〜!」
「聡、これって…」
「うん、動物を擬人化する薬品だよ!」

………

そんなもの作れる人間って歴史上の人物にいたか?
いや、いないな。聞いたこともない。

「聡ってすごいな‥」
「ずっと作ろうと思ってたんだけど、仕事の研究の方が忙しくて。昨日やっと一段落したから、実行してみたんだけどね。どうやら成功みたいだね!良かった良かった!あははっ」

心の底から嬉しそうに笑う聡。聡の喜びは俺の喜びでもあるから、もちろん俺だって嬉しいんだけど…。
でもさ、大体このパターンでいくと……………

「で?どうやったら、元に戻るんだ?」
「ぁ…」

あ…
ってなんだ!!?
まぁ、そんなことだろうとは思ったけどな。

「あ〜〜〜はは、それは今から作るから!トノサマは好きに過ごしてていいよ?せっかく人の姿になれたんだし、学園をお散歩してきたら?」
「うん、それは嬉しいけど…」
「どうかした?」

「服貸してくれ…」
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