キリリク小説
□気になる奴等【中×丹】
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校舎裏の雑木林。
その中にある一本の木の上に、俺はいた。
先程から心地よい風が頬を霞めている。
今日は珍しく少し涼しい…
とても過ごしやすい天気だ。
只今逃亡中…
今日は素直に認めてみる。
こんな天気は何もする気になれねぇんだ…
あ?それはいつもそうだって?!
んなことねーよ!!
でもさすがに俺がこんなとこにいるとは、ヒデも思うまい。
なんたって俺は今、木の上だ。
今日は捕まる気がしない。
…見つけられるもんなら見つけてみろって。
自由というのは素晴らしい〜
俺はしばらく木々の端から見える青い空をぼんやりと眺めていた。