キリリク小説

□これからもずっとあなたの側に【中×啓】
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「っはぁ…ァ‥中…嶋さ‥ん…」
「もっと腰を使え、啓太。もっと乱れてみせろ」
「あ…もぅ‥、はぁ…そんなの、っ無理‥です」



深夜の1時…

肉と肉が擦れ合う卑猥な音が、室内を響かせていた。
俺と中嶋さんは、深い闇の中…お互いのベッドで体を繋ぎ合わせている。

中嶋さんの腹部にまたがり、中嶋さんのもので体内を貫かれ、俺の体は快楽に身を震えさせていた。

「まだイクなよ、啓太‥」
「あぁぁぁ!!な、かじまさん…その手、離‥して…」

上部を向いて空気に曝け出し震えていた俺のものを、中嶋さんはきつく握り締めてしまう。
行き場を失った射精感がぐるぐると渦を巻く。

うぅ…こんなのって…
苦し過ぎて…おかしくなる………

「俺をイカせるんじゃなかったのか?」
「はぁあ、ぃや…ぁ、中嶋さん、許し‥て……」
「前に屈め、啓太…」

言われたまま上体を倒すと、唇を奪われる。

「ん…」
「ぅん‥はぁ、んん…」

何度も繰り返されるキスに、頭の芯がぼぅっとなる。
下が繋がったままの態勢で、こんなの…

俺にはもう、中嶋さんの体に身を預けることしか出来なかった。

「はぁ…はぁ…」

全身に震えが走る。
視界が快楽に霞んで見える。
大好きな人の顔がハッキリと見ることが出来ない。

俺の目から涙が零れ落ちた。
潤んだ瞳で中嶋さんの目を見つめる。





「中‥嶋さん…、…ま‥だ……?」

もはや何も考えることは出来ない。
無意識に近い状態で俺の口から言葉が漏れる。

「そろそろ限界か?」
「俺…おかしくなる……中嶋さん、俺……。俺と………んん!」

途切れ途切れの言葉を再びキスで塞がれてしまう。

もう…
どうなってもいい………




「俺と…なんだ…?」
「俺と……イッて‥下さい…中嶋さん…」
「ふん、それでおねだりをしているつもりか?啓太…。前にも教えただろう?もっと…」

もっと…?

前の時だって、頭の中真っ白で何を言ったかなんてほとんど覚えていない。
だけど……

体が覚えているみたいで…

俺は自然と言葉にしていた。







「俺の中を、もっと…。ぐちゃぐちゃにして下さい…………英明さん」






「フッ………いいだろう」





もはや時間の流れなど関係ない。
俺達は今夜も…

自分達だけの時間を過ごしていた。
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