小説(短編)
□愛しくて【丹×中】
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部屋の扉を開いたら愛しい人。
ベッドに横になって俺に背を向けている。
「なんだ、もう寝ちまったのか?」
近づいて顔を覗けば整った顔立ち。
静かに息をする愛しい人。
いつも人の心を見透かすような鋭い視線は閉ざされていて見えない。
こんな無防備な姿を知っているのは、俺と…誰がいるんだろう。
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