小説(短編)
□君がいるから【和→啓→七】
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今日もいつものように授業が終わると真っ先に会計室へ向かった。
最近の俺と啓太の日課だ。
日頃から親しくしてもらっている西園寺さんと七条さんに、啓太はすごく懐いていた。
そこにくっ付いて行く俺はハッキリ言ってオマケみたいなもんだ。
啓太がいる所ならどこでもいい。
啓太が行く所ならどこへでも行く。
ただ啓太と一緒にいたいから…
それだけの理由で俺は今ココにいる。
でも啓太は、俺のそんな気持ちなんてこれっぽちも気付いていないんだろうな。
啓太にとっての俺はただの良きクラスメイト。ちょっとおせっかいな友人。
きっとそんなところだろう。