夢小説ショート

□拍手小話
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「あっ、シカマル!ココだよ!!」

私は叫んだ。

「…オマエ…なんでコンナ早朝からそんなにテンション、たけーんだよ?」
「そんなことナイよ?」
「あるだろ」

…仕方ないじゃない?

朝から眉を潜める彼に、私は頬を膨らませた。

だって。
今日はクリスマスデートなんだもん。
1日。
目一杯、いっしょにいれるんだもん。


「ん?どした?」


ぷーっ、と。
フグになっていたら。

‐ぷすっ。

片手でつままれて、アナタにつぶされる。

「ほれ、行くぞ」

それから。
シカマルは私の右手を取って歩き始めた。


こつこつ、こつ。
てくてく、てく。


歩幅の広い彼に頑張ってついていく。

「…あ、わりぃ。忘れてた」

ふと。
言って速度をゆるめ、振り返るシカマルに。

「考えごと?」

私は聞いた。
なんか難しい任務でもあるのかな?

シカマルは。

結構タイヘンなの、押し付けられる事が多いんだよね…

思いつつ。

忙しいのに無理言って悪かったかな?

反省。
ついしぼんでいく心。


『クリスマス位、デートしてくれなきゃ別れる!!』


…ナンテ。
脅(おど)しちゃったけど。

嫌われちゃってたらどうしよう…


「ばーか」
「へ?」


するといきなり、シカマルの手が。
繋いでいない方。
彼の右手が頭に伸びてきて。


‐わしゃわしゃわしゃ!


私の髪をくしゃくしゃにした。

「ちょ、シカマルっ…」
「言っとくが、オマエより優先すべきコトなんてねーからな?」

え。

「だからオマエは、言いてぇだけワガママ言って笑ってろ」
「…シカマル…」

見透かされたコトが。
命令されたコトが。
アナタといれるコトが。

今日の。

最高のプレゼントだね♪


「じゃあオヤツには、こーんなおっきなデコレーションケーキ食べたい!!」


調子に乗って両手を広げたら。

「食えんのかよ

シカマルは、もう一度。
眉を潜めてからクッと笑った。

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