夢小説ショート

□拍手小話
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「はい、お茶」
「おう、サンキュ」

‐ことん。

私はシカマルの前に湯飲みを置いた。

‐…ずっ。

すると。
アナタがお茶を飲む。

「おいしい?」
「オマエが煎れた茶は、いつだってうめぇよ」

ふふ。
答えは分かってたのに、わざと聞いちゃった。

「シカマル、だーいすき」

嬉しくて。
ぎゅっ、とアナタに抱きついたら。

「わっ、あぶねぇ…」

シカマルは。
湯飲みを持つ手を、遠くに伸ばした。

「茶、かかんなかったか?」
「うん」

もう片方の手は。

「ったく、少しは考えてから行動しろよ…」

私を優しく抱きながら。

「火傷したら大変だろ?」

私の。
耳元でアナタは囁く。

「…お茶の火傷位、たいしたことないんじゃない?」

その暖かい腕の中。
ちょっとだけ。
言い返してみたりしつつ。

…ちゅ。

あなたの。
顎(あご)にキスする私に。

「駄目だ。気を付けろ」

シカマルは目を細めて。
きっぱりと言った。


「勝手に火傷すんな。オマエはオレのモンなんだからよ?」


……あなたのモノで。
いられて今日も、ホントにシアワセ。

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