短編

□ジャングル
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スクアーロが消えてそろそろ一ヶ月がたとうとしている。

簡単な任務のはずだった。
場所は遠かったが、スクアーロにとってはどうってことのない任務のはずだった。

だけれど、奴は帰ってこない。連絡すらない。
捜索隊も使っているが全く役にたたない。




ザンザスも必死だった。思いあたる場所は探した。だけれど駄目だった。

スクアーロとザンザスが出会ってから二人がこんなに一緒に居ないことは恐らく初めてのことだ。

まだあまり面識が無い頃でもスクアーロは毎日ザンザスに会いに来ていたし、ザンザスが氷漬けにされた頃だってスクアーロは側に居た。愛しあってからは勿論毎日だ。


一ヶ月も顔を見ないことなんて、どんなに考えてもなかった。









ザンザスがどうしてこうなったのかとうなだれていたその時、連絡が入った。


「ザンザス様!スクアーロ様を発見いたしました!」


捜索隊からの連絡だった。
これでとりあえずはひと安心なのだが、捜索隊によるとスクアーロを連れて帰れないらしい。俺が来いと、そう言われた。
一体どんな状況なのだろうか…

ザンザスはスクアーロの元へ向かった。


ザンザスが向かったのは、イタリアとは遠く離れたジャングルだった。
スクアーロが向かった任務はジャングルでは無かったのだが・・・そこは置いておくとしよう。





「スクアーロはどこだ」

「ザンザス様!実は・・・」

「・・・・・・スクアーロ?!」


スクアーロはそこに居た。
しかし確実に様子がおかしい。かなりヤバイ。
なんか服が葉っぱだ。
凄くジャングルに馴染んでいる。





「ゔぉ!ゔぉぉぃ!ゔぉゔぉ!」



こっちに向かって何かを話しているようだが、何を言っているのか全くわからねぇ。

口癖のゔぉぉいが言語になっているようだ。
意味がわからねぇ。





「ザンザス様・・・どういたしましょう?」

「とりあえず・・・捕獲だぁあああああああ!!




えんど.

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