日和 学パロ

□出会い
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で、最悪な状況だった機内から出て、今日泊まる旅館へと移動する。

そこで、予め(あらかじめ)決めておいたメンバーで部屋に入り、30分は室内待機。
部屋長は部屋長会議に出て、それ以外は今日半日の予定を立てておき、それをレポートに纏める。そして、部屋長が会議から帰って来て、今日一日の日程を大まかに話し、半日は自由行動となった。

で、一応班行動なのだが、あの二人がそんな決まりを守る筈もなく、2人で騒がしく法隆寺を探索する。
明日、全員で、しっかり決められたルートで見て回る為、今日は立ち入り禁止となっている。
だが、唯一あの二人の抑えられる者は、今この場に居ない。つまりは何でもアリなのだ。言うまでもない、普通に法隆寺へと入っていったのだった。


「へえ……これが………」
「うわあ……思った以上に古くなってるなぁ…」
「ま、そんなモンだろーね〜」

閻魔が、珍しげに寺や仏像を眺める。その横で太子が、今にも懐かしいと言いそうな顔で、それらを見つめる。

そして、書斎、或いは執務室と思われる場所で、太子がふと足を止めた。
どうしたー、と、何時もの口調で閻魔は声をかける。そして同時に、太子が瞬きもせず見つめる人物を見つけると、顔の色が変わった。

「んじゃ、見つかったらヤバいから、俺は先に帰るわー」

そして、突然また何時もの様にへらへらとして、太子に告げた。
太子は返事もせず、ただ一点を見つめる。









「――――――――――――――――アイツ、」
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