Long


□カウントダウン
1ページ/1ページ



「鬼ごっこをしようか」


静まり返る十刃。

皆きょとんとして、藍染を見ている。

そしたら

急に沈黙を破り、笑い出した市丸ギン。

「…どうかしたか、ギン?」

「いやあ、やっぱり面白い人ですわァ。
鬼ごっこやなんて、楽しそう思うて」

そうか、と頷き藍染は説明を始めた。


ルールは簡単。

鬼に捕まればアウト。

「場所は虚夜宮内。
外に出てもアウト。
時間は3時間にしようか」

「鬼は誰がするんだよ」

ノイトラの言葉に周りも頷く。

「私がする」

「鬼と会った場合、逃げるしかないのか?」

藍染の発言に部屋がざわつきながらも、ひとりだけ冷静に質問をするウルキオラ。

「よく聞いてくれた。
私と出会った場合、攻撃して構わないよ。
捕まったら罰ゲームがある。
各自覚悟はしておくように。
そろそろ開始したいのだが、いいか?」

皆曖昧な返事で頷く。

しかし、市丸ギンだけは楽しそうに笑っている。

「15分待つ。その間に逃げるように。
隠れるも逃げ回るも、戦うも自由だ。
それでは始めようじゃないか、皆」

 
―‥
 
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ