Book2

□白い夜空と黒い星 第二章
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『次に、その腕に付けている時計。
それは現世にいられる残り時間を表します。
その時計の表示が0になった時、貴方は天国に戻らなければなりません。』

時間はあと6日と23時間44分。

『貴方が目覚めてから時間はスタートしています。狂いは全くないのでご安心ください。』

『さて、何かご質問は?』


「あのよ、ここはどこなんだ?どこかのホテルか?」

『ここはかぶき町にある高級ホテルの一室です。カードさえあればいつでも、いつまでもいられますから。
あ、カードは蘇りキットを探せば出てきます』

「そうか」

『他には?』


「いいや。もうねぇや」


『そうですか。それでは最後に携帯の左上のボタンを見てください。
それは私への直通です。何か分からないことがありましたらいつでもどうぞ。』


そのボタンは普通の携帯にはついていない異様な形をしたボタンだった。

『では、悔いの残らないよう、頑張ってくださーい』



プツン


その音とともに画面が暗くなり、待ち受け画面が表示された。




「悔いの残らないように・・・か」



そうだ。
こうしている場合じゃない。


「まず万事屋に行ってみっか」


























第二章 完

→あとがき




  
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