Book2
□白い夜空と黒い星 第五章
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万事屋から出てきたのは、あの日以来消息がつかめていなかった小夏だった。
生きていてくれたことは本当にうれしく思う。
だが、なんでこんなところに…?
「…? あ、あの、すいません。依頼なら、万事屋さんは休業中でしたよ?」
小夏は銀時を見てそう言った。
どうやら銀時のことを客だと思ったらしい。
…今日は新八と神楽に会うのは諦めよう。
そう思い、穏やかな口調で小夏に話しかけた。
「瘤木小夏さんですよね?」
「へ?!…そうですけど、なんで僕の名前…」
「……私は銀時の古い友人です。少々お話しませんか?」
「ッ!? 銀兄の……?」
「はい、『白夜紅』と言います。
とりあえず、ついてきてくれますか?」