ふたりだけの海 〜マイナス〜

□獣化
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その日は下界に行く日だった。




しかしそれは突然起きた。










「っ…う…っ…く…」





怒りが全身を支配してる…



狂いそう…



いや…



もう…



狂ってる…






狂い死ぬ…











「姫…」


王子は背中を擦り姫を心配そうに見つめた。





「お……う…じ…っ…」


「なんだい?」


「…は…なれ……て…」


「姫…」


「お…おうじ…まで……おそって…しま…」


「大丈夫だ…姫…ベッドに行こう…少し休もう…」




王子は苦しそうに呻く姫をベッドまで運んだ。


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