クリスタル(モノクロームファクター)

□Beast that starved for blood 後編
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〈Beast that starved for blood 後編〉 洸(こう)×賢吾(けんご)


この小説はBL裏小説です。苦手な方は回れ右!!
閲覧は自己責任でお願いします。







甘い匂いでオレを誘い、狂わせる。
渇いて飢えてしかたないオレ。

どこが渇いているのか?
何に飢えているのか?

そんなのは知らない。知らなくても構わない。
目の前の血を貪る俺は、獣だね。




志紀の首筋に顔を埋め、牙を立てる。
プツッと微かな音がして、甘い血が流れ込んでくる。

オレは、その甘ったるい血に酔っていたんだ。





ピンポーンと呼び出し音が鳴った。
5秒とたたないうちにガチャッとドアが開く。

ハッと顔を上げるオレ。

口端からは、ツツゥっと志紀の血がこぼれる。



賢吾「こーにぃ〜!きたよー!!」

リビングに向かって聞こえる、明るい声と足音。

オレは口を拭うことも、挿入したままの志紀を解放することもできない。
脳が死んでしまったかのように何もできず、リビングの入り口を見ていた。


賢吾「こーにぃ?」
ひょいっと顔を覗かせた賢吾。



綺麗な琥珀色のデッカイ瞳に映る、オレと志紀の獣じみた姿。


志紀は全裸で、蕾に挿入したままオレは志紀の血を貪るさまを。



しかもよく見たら、部屋は酷い状態で・・・

床には、ポタポタと何かが垂れた跡。
転がるローションとグロい極太バイブ。
玩具が入っていた紙袋も散乱してるし。
脱ぎ散らかった服。



洸「・・・・・・・・賢吾っ」

賢吾は、見てはいけないモノを見てしまった顔で固まっている。

反応したいけど、言葉が出てこないといった所か。


賢吾「あ・・・・あの・・オレ・・・あのっ帰るねっ!」

あたふたと踵を返し、ぎこちなく歩きだす。

洸「待って!賢吾!」

古いロボットのように振り返る顔。
表現しようのない、悲しみや切なさが映っていた。



賢吾「こーにぃ・・・・」

賢吾が初めてオレの言葉に反応を示した。


ようやく志紀の中から自信を抜くと、蕾からはコポコポと白濁が零れる。

賢吾はそれを見て、また固まってしまった。


洸「賢吾。ごめんね?お前は何も気にしなくていいんだ。」

オレはいつも通りの、低く優しい声で喋る。
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