クリスタル(モノクロームファクター)
□THE PARTIES TO A CONTRACT
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〈THE PARTIES TO A CONTRACT〉白銀×昶
この小説はBL裏小説です。苦手な方は回れ右!!
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契約とは、約束を取り交わすこと。また、その約束。
契約したのは俺。
させたのはアイツ。
契約しなきゃいけない状況をつくったのは俺。
助けてくれたのはアイツ。
俺はレイの王族でアンタのシンで。
アンタはシンの王族で。
アンタはさ・・・・“誰と”契約したんだよ。
俺?それとも・・・劉黒(リュウコ)?
洸兄宅にて―――
白銀「昶君。キミは『劉黒の因子を継ぐ者』なんです。
キミはいずれ直結王族として覚醒するでしょう。
人の枠を超え完全なる『影』として・・・世界の調律者となるんです。
そして総てを思い出すでしょう。『劉黒』としての総てを。」
俺は、白銀のその言葉を聞いて身震いした。
俺が俺でなくなってしまいそうで。
そして、その時の白銀が脳裏に焼き付いて離れない・・・
洸「まあ、覚醒っつったって実際何かが変わるワケじゃねーんだしィ?そんなに気負うなって!!」
洸兄がその場を(俺を?)宥めてくれて、家に帰ってきたけど。
ベットに入って目を閉じても、白銀のあの顔が浮かんでくる。
劉黒を語る白銀の碧い瞳は、強い光を放ち俺を見ていた。
俺を見ていたのか、劉黒を見ていたのか・・・・
いつの間にか眠っていたらしい。
部屋の中は真っ暗で、月明かりだけが差し込んでいた。
寝ぼけたまま、もう1度寝てしまおうか考えていた。
サラリと顔に何かが触れる。
くすぐったい・・・
暗闇の中でもわかる白銀の長い髪。
すぐ横に顔を向けると、碧い瞳が俺を見つめていてドキッとする。
顔も目も逸らせない。
「何だよ?」とかの1言すらも出てこない。
月明かりに照らされて白銀の白い肌が更に白く見える。
薄いピンクの唇がフッと微笑んだように見えた。
俺はその頬笑みに何故か安心したらしく、そっと目を閉じた。
すると、唇に温かいモノが押しつけられすぐに離れた。
びっくりして、目を開くと白銀の顔がくっつきそうなぐらい近くにあった。
そして、唇をペロリと舐められたあと塞がれる。
俺、白銀にキスされてるっ?
と理解した時に、舌が入り込んできた。
昶「っはっ・・・・んっ・・っふぁっ・・・・ん」
隙間から俺の声が漏れる。
白銀は向きを変えながら、俺の舌を甘噛したりチュッと吸ったりしている。
その間、碧い瞳はジィッと俺を見ていた。
白銀とのキスに酔ってしまっていた俺は夢中になった。
じつは白銀とは前に1度SEXしたことがあるんだけど、ほとんど覚えてないんだよね。
男同士でなんて初めてだったし、第一印象も黒ずくめの格好に髪と肌は白くて、ものすごーく怪しかったのに・・・
不思議なんだけど、なぜだかイヤじゃなかった。
その時は死ぬほど痛くて意識が飛びそうだったけど、白銀の話では途中からは喘ぎっぱなしだったらしい。
あくまでも白銀の話だから、俺は信じてないよ。