黒曜石(銀魂)

□本能
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この小説はBL裏小説です苦手な方の閲覧はご遠慮ください。尚、閲覧は自己責任でお願いします!








カツ、カツ、カツ…
階段を誰かが昇ってくる足音で薄っすら目が覚めた。(誰だろう。家賃の取り立てか?)と考えていると、
土「おい!万屋!!居るんだろっ?」
ドンドンと玄関を叩く音(叩いたぐらいじゃこんなに凄い音しないよね…)と、自分を呼ぶ声(明らかに怒鳴ってるよね・・・)が聞こえた。寝ぼけた頭で考えても、この言動を思い浮かべるのは1人しか居ない。家賃の取り立てでは無い事に安心したが、昨日は明け方までマダオ事長谷川さんと飲んでいた為まだ眠いし、二日酔いで気持ち悪いし、冬は布団が恋しくなってしまって出られない。(冬だから昼間でも寒いんだもんねっ)布団を頭から被り、寝たふりをする事に決めた。



しばらくすると、静かになったので諦めたかとホッとしたのも束の間、ガラガラガラと玄関の開く音が聞こえたと思ったら、スパーンと襖が開いた。
土「おいっ!いつまで寝てんだよ。もう昼だぞ!」
そこには、隊服姿の土方が立っていた。(やっぱりね・・・)少し間が開いてやっと銀時が喋る。
銀「・・・・銀さんはまだ爆睡中で〜す。つーか、勝手に人ん家入ってきて不法侵入ですか。コノヤロー。まったく、最近の・・・・」
とブツブツ言ってみる。
土「今日は万屋に依頼があってきたんだがなぁ」
土方は怪しい笑みを浮かべながら言ったが、銀時は布団被っていた為見えていなかった。その卑猥な笑みを・・・。


銀「依頼!?」
ガバッと布団から出る。
土「ああ。・・・依頼だ。受けてくれるよな。」
万屋だってーのに依頼が全く来ないので、そろそろマジでやばいなぁと思っていた。うちには大喰らいがいるんだし・・・などと考えていると、土方のニヤニヤしている顔が視界の端に入った。???と思って土方の方を向いたが、土方はいつも通りの瞳孔が開いた目で口にはタバコをくわえ火を点けようとていた。(あれ?・・・気のせいか。)
銀「あーー。でも今日オレしか居ないんだけど、1人でも大丈夫かな?どんな依頼?」
土「チャイナとメガネは居ねーのか?」
銀「今日はお妙達と遊びに出掛けてんだ。やっぱオレ1人じゃ難しいか?」
土「いや・・・。むしろ好都合」
土方はまたあの卑猥な笑みを浮かべた。口は弧を描いているが目は笑っていない。
銀「えっ?」
銀時は土方の表情を凝視し、ゾクッとした。(さっきの顔やっぱり気のせいじゃなかったのかな?)
だけど、オレはその表情に潜んでいる感情に気付けなかった。
土「じゃあ、商談成立だな。」
銀「あ?ああ。うん。解った。」
土方の表情に意識が言っていたので、生返事をしてしまった。
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