陰る明光の物語

□陰る明光の物語 三
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炎帝と翡翠の提案で共に行動することになった慈前守は、宮殿の警備に当たることになっていたエンレイを手伝うことにした。
宮殿に行く前の腹ごしらえとして出された食事にふたりは集中する。

けれども慈前守は一寸ばかりの成りをしてはいるが、食事はエンレイよりも平らげるのだから呆れた。
共に行動するようになって最初に分かったことは、互いに食べる量が違うことに驚いたのだった。


「エンレイ、もう食わねぇのか?」


「わたくし、もうお腹がいっぱいにございまする…」



陰る明光の物語
〜月の影〜




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