ツバサⅠ
□絆と想いと温かい手
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俺が作られて…
俺は俺を傷付けた。
自分のサクラじゃないのに、もう一人のサクラを意識してしまう。
困惑と共に、サクラは俺を求めていた。
俺じゃない。
もう一人の俺。
俺も分かっていたから、もう一人の俺を通して視ていた。
写し身の俺らは、本当に昔の俺らと全く一緒でこのままで思った。
けれど、もう一人の俺ともう一人のサクラは違う。
俺ともう一人の俺は体だけ写された。
ココロが宿らない。
それだけは嫌で必死に自分の片目を移した。
俺の心を半分移したら
きっと、ココロが宿る。
そう願って、移した。
けれど、現在の俺の状況は…
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