黒執事

□執事の好きなもの
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「セバスチャン、お前好きなものはないのか?猫以外に…」

「好きなもの…ですか?」

何の用かと思えば……

本当にこのご主人様は、いつも唐突だ。



「そんな事を聞いて、どうすると言うのです?坊ちゃん…」


「メイリン達がな、日頃の感謝を込めて何かお前に渡したいらしい…」



感謝?

私は感謝より、仕事をして欲しいのですが…


「…それで?」


「お前の好きなものは何かと聞かれたんだ。とりあえず猫とだけ言っておいたが、実際のところお前は何が好きなのかと思ってな…」

なるほど。
そういうことですか。



「それは、教えたら頂けるんでしょうか?」


「ん?まぁ、気が向いた時にでもプレゼントしてやるよ。で、なんなんだ?お前の好きなものは…」



そうですか。

頂けるんですか。



「坊ちゃんですよ。」



「…は?」





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