黒執事

□悪魔の囁き
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「馬鹿者ォォォっ!」







それは、午前中のことでした。


まるで役に立たないメイドがまた洗濯に失敗し、庭では花が異様な光景になってしまったのを片付けていた私の耳に、坊っちゃんの叫び声(?)が聞こえたのです。




「坊っちゃん、どうかしましたか!?」


あわてて駆けつけると、そこにはおもいっきり怒っている坊っちゃんと、怒られているフィニがいました。





「ゼバズヂャンざぁ〜ん、助げでぐだざいぃぃ」


フィニは私に泣きついてきましたが、何があったのかわからない私には、どうすることもできませんでした──────






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