図書館
□京都に行って思いつきました。
2ページ/16ページ
「役柄を説明するわね。
ヒカリんは新撰組が守るお姫様。
そしてあなたは、女である事を隠して新撰組に入隊した隊士、ってコトね。」
「だから私、男装なんだ。
さらしで胸潰して息苦しい。」
「似合ってるからいいじゃない?
でも後で髪を結んで化粧落として貰うわよ。」
「えー!女優なのにスッピン………。」
「女優だからこそよ。
どんな役にも対応出来なきゃってコトね。」
「わ、分かったわよ。」
「それでね。
お姫様と隊士は、一人の男性を好きになるの。」
「つまり三角関係。」
「そう♪その方が盛り上がるってコトね♪」
「コトネはそう言うドラマ大好きだからな。」
「なあ、三角関係って何だ?」
「ジャリボーイは黙っているニャ。
つまりニャー達は、同じ隊の仲間かニャ?」
「そう言うコトね♪」
「で、コトネ。
その相手役って?」
「そうよ。演技の相手によって女優の輝き方も違うのよ。」
「それは…………あー♪来た♪」
コトネの声に反応して二人とも相手役を確かめる為に振り向く。
そこには。
「ごめん。ポケモン達の世話が大変で。」
二人がよく知っている細目の少年が居た。