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□クリスマス小説(白)
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そしてクリスマス当日。


『嫌な感じ!!!!!!!!』


そんな聖なる日も彼らの悲鳴が響き渡る。




その数秒後。
いつものごとく地面に着陸する。


「またジャリボーイのピカチュウをゲット出来なかったニャ。」

「かなり遠くに飛ばされたわね。」

「まあ。失敗した事は忘れて。
さあ、クリスマスパーティの準備だ♪」

「マ〜ネネ♪」

「マネネ、早いよ。
これからアジトに戻って支度しなきゃ。」

「マネ…………マ〜ネネ。」

「フフフ……………嬉しい気持ちは俺も一緒だよ。」

「マネネ♪」




いちゃつく二人をムサシとニャースは冷めた目で見る。


「ムサシ。今回の失敗の原因ってコジロウが浮かれていたからだと思うニャけど。」

「あら?ニャース。
気が合うわね。」

「ニャら、ここはビシっと。」

「…………………それはいいんじゃない?」

「ニャッ!?」

「別にあいつが浮かれてようと無かろうと失敗した時は失敗するし成功する時はしてるわよ。


コジロウに賛成する訳じゃ無いけど反省会は五秒で十分よ。」

「そうか………ニャ。
ムサシがそう言うなら仕方が無いかニャ。」

「さっ!ここに突っ立っても仕方が無いわ。
行くわよ。」


そう言うムサシの顔はやはり嬉しそう。




「さて、どっちに行けば帰れるかしら?」

「そうニャ。ここは何処ニャ?」


二人は周りをキョロキョロする。


『………………………えっ。』


そして、二人の顔が一気に青ざめた。


コジロウもようやくいちゃつきタイムが終わり二人の変化に気づく。


「どうしたんだ?」

『…………………………。』

「何を見て……………えっ。」


コジロウも同じ様に青ざめる。




三人が見た先には‘何も無かった。’


「町が無い。」

「山も無い。」

「あるのは海だけニャ。」


自分達が立っていたのは‘無人島’だと知るのに時間はかからなかった。
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