図書館

□コジロウは私の………。
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コジロウとニャースは急いで二匹の声のした方に行く。


「隣の部屋ニャ!」

「どうしたんだ?」


ドアを開ける。
その音に反応してハブネークとメガヤンマが驚き振り向く。


そして彼らの前には一冊の本があった。
コジロウには何の本かすぐ分かる。


「あぁー!!!!!!!それ俺のアルバム!!!!!」

「よく見るとここはコジロウの部屋だニャ。」

「お前ら!別荘の中を探検はしてもいいけど人の物は勝手に触るなよな!」


珍しく貫禄を見せるコジロウ。




しかしそんなのが通じる二匹では無い。


「ハブ〜!」

「ヤン!」

「ウッ。な、何だよ。」

「逆に向こうの方が迫力が。
何で怒っているニャ?」

「ハブ〜!ハブハブハブ!」

「何て言ってるんだ?」

「う〜ん。写真が……何とかだニャ〜。」

「写真?」


開いていたアルバムの写真を覗き込む。




だが、見た瞬間固まってしまった。
ニャースは不思議に思い覗き込む。


「ニャッ!これは!」


そこには小さなコジロウが写っていた。




そして隣には同じく小さな‘ルミカ’が写っていた。




更に。


「うニャッ!ルミカがコジロウに迫って…………。」

うぎゃー!!!!!!!!


発狂したかと思うと写真を破る。


「止めてくれ!心の傷が………傷が………。」

「コジロウ、落ち着くニャ!
おミャーら、どう言うつもりで。」

『………………………………。』

「ニャ?どうしたニャ?
柄にもニャく二人とも頬を膨らませて。」

「ヤン!ヤンヤン!」

「だってこんな小さい頃から‘ムサシ’と知り合いだニャんて……………ニャ!」

「えっ?」

「ハブ〜!」

「しかも‘ムサシ’がこんなに積極的だったニャんて。
おミャーら、もしかして…………。」


急いでアルバムに駆け寄る。
他にも‘ルミカ’が写っているのでそれを取り二匹に見せる。


「ここに写っているのは…………。」

「ハブ。」

「ヤン。」

「ニャース、こいつら…………。」

「‘ムサシ’と言っているニャ。」


言われて改めて思う。




本当にムサシとルミカは似ているのだ。
長年一緒に居るポケモンが見分けつかない位に。
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