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□大切な記念日
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そして公園で寝泊まりするのも最後の日になった。
「じゃー、俺買い物行ってくる」
コジロウが買い物に出る。
「さあ、明日からの旅の荷物はコジロウが買ってきてくれるニャ。
ニャー達は片付けをするニャ」
「ねえ、ニャース。お願いがあるんだけど…」
「何ニャ?」
「一時間位買い物に出かけたいんだけど…」
「コジロウに頼めば良かったのに…」
「コジロウじゃ駄目なの!
ねっ、お願い!」
「分かったニャ。行っていいニャ」
「本当!ニャース、ありがとう」
「ただし理由を教えてくれニャ。
何をしに行くニャ?」
「そ、それは…」
急に顔が赤くなり口ごもる。
「それは…?」
「コジロウに…プレゼント…買う為…」
「何のニャ?」
「……私達が…出会った記念日の……」
顔を真っ赤にして答える。
しかしニャースは質問を続ける。
「でもニャー達が出会ったのはもう少し先の日の気がするニャ」
「分かってるわよ!」