図書館

□大切な記念日
4ページ/17ページ

そして公園で寝泊まりするのも最後の日になった。


「じゃー、俺買い物行ってくる」


コジロウが買い物に出る。


「さあ、明日からの旅の荷物はコジロウが買ってきてくれるニャ。
ニャー達は片付けをするニャ」

「ねえ、ニャース。お願いがあるんだけど…」

「何ニャ?」

「一時間位買い物に出かけたいんだけど…」

「コジロウに頼めば良かったのに…」

「コジロウじゃ駄目なの!
ねっ、お願い!」

「分かったニャ。行っていいニャ」

「本当!ニャース、ありがとう」

「ただし理由を教えてくれニャ。
何をしに行くニャ?」

「そ、それは…」


急に顔が赤くなり口ごもる。


「それは…?」

「コジロウに…プレゼント…買う為…」

「何のニャ?」

「……私達が…出会った記念日の……」


顔を真っ赤にして答える。


しかしニャースは質問を続ける。


「でもニャー達が出会ったのはもう少し先の日の気がするニャ」

「分かってるわよ!」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ