図書館
□大切な記念日
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ちょうどそこにコジロウがバイトから帰ってくる。
「ただ今。ニャースはまだ帰って来て無いようだな」
「コジロウ、話があるんだけど…」
「悪い!これから買い物行かなくちゃ」
「それなら一緒に…」
「買い物は俺が担当って決めただろう。
ムサシはお留守番!
じゃー、行ってくるな」
コジロウはそのまま出かけてしまった。
ムサシが悲しい目をしてるのも気付かないで。
「コジロウ、忘れちゃったの。もうすぐ…」
するといいタイミングでニャースが帰ってくる。
「ただいまニャ!今そこでコジロウとすれ違ったニャ」
コジロウと言う単語に反応してムサシが睨んでくる。
「ムサシ……どうしたニャ?………怖いニャ」
他のポケモン達も脅えている。
さすがのムサシも反省したのか冷静さを取り戻す。
「ごめん、ごめん。ちょっと疲れていて…」
「何かあったらニャー達に言うのニャ!
ニャー達は仲間だニャ」
他のポケモン達も頷く。
「あんた達………ありがとう。
さあ、ピカチュウゲットの計画を立てるわよ」
いつも通りの笑顔で張り切るムサシにニャース達は安心する。
ムサシ自身も本来の前向きさを取り戻した。
(そうよね。私もコジロウも仲間。
長い事組んできたパートナーなんだからもう少し信じないとね)