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□大切な記念日
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その頃ムサシ達はコジロウの帰りが待っていた。
「コジロウ、遅いニャ」
「まあ、もうすぐ帰ってくるでしょう。
一週間はこの町にいなければいけないんだからのんびり待ちましょう」
「ムサシ、何でそんなに機嫌いいニャ?」
「な、何言ってるの!
いつも通りよ!」
しかし普段よりも優しい感じがした。
ニャースが理由を考えている所にコジロウが戻ってくる。
ムサシは誤魔化せたのに安心したのかコジロウの方に走っていく。
「コジロウ、遅かったわね」
「ああ、買い物に戸惑っちゃって」
しかし長い付き合いのせいかムサシはその言い方に違和感を感じた。
「何かあったの?」
しかしコジロウはいつも通りの笑顔で答える。
「何でもないよ。さあ、ご飯にしよう」
‘コジロウが言うからには間違いが無い。’
ムサシはそう思いそれ以上追求しなかった。
しかしこれから何が起こるのかムサシは知らなかった。
それからロケット団は公園で寝泊まりしながらバイトをする日々が続いた。
特に問題が無く進んでいるようにニャースは思っていた。
しかしニャースにも気づいて無い事があった。
(コジロウが何か隠している)
そう思うムサシの顔は最初の機嫌いい感じと違い少し不機嫌だ。
「何か最近避けられている気がする。
決めた!今日こそ問い詰めてやる!」