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□時と心の繋がり
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次の日コジロウは約束通り木の下で待つ。


もちろんモンドも一緒だ。


「まったく無謀過ぎます。
何で会う約束なんてしたんですか?
名前まで教えて!
呪ってくださいと言ってるのと同じですよ」

「殺すつもりなら昨日で死んでいたよ。
彼女は悪い人じゃない。
俺は自分の決めた事は信じる。
それに気になる事もあるしね」


コジロウは昨日握手した手を見つめて言った。


「コジロウさん、もしかして…」


モンドが何かを言いかけた時ムサシが来る。


「やあ〜!来てくれたんだね」


「……………」


するとムサシは再び食べ物をコジロウに差し出した。


「えっ?もしかして昨日俺が求めたから…」


ムサシは首を縦にふる。


「違うって!今日は食べ物目当てじゃなくって純粋に話しをしたくて…
何で皿が二枚あるんだ?」

「……………」


ムサシは一枚をモンドの方に差し出した。


「僕の分ですか!もしかして僕の姿見えているんですか?」

「……………」


首を縦にふる。


「そんな!姿を見れて声を聞けるのは人間界で一人のはずなのに!」


ムサシは不思議そうにモンドを見つめる。


するとコジロウが手を掴んできた。


「良かった!誰も見えないから不安だったけどムサシには見えているんだな。
いつから見えていたんだ?」

(何時って?最初から)

「最初からか〜
俺が最初見た時は空から飛んできたから驚いたものだ!
そのせいでみんなから白い目で見られたな」

(私の言ってる事が分かるの!)

「あっ、そっか!
驚かないでくれよ!
実は俺触れている相手の心を読む力があるんだよ」
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