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□告白
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残された男二人は
「はあーあの二人何で会ってすぐに喧嘩するんだ?
」
「まあ、ほっといても大丈夫だろう。
それにお前も変わってないな」
「いきなり何を言うんだ?」
「いや、最後に会った時と変わらないなと思って…」
「お前だって、コサンジ」
「コサブロウだ!」
「ほらな」
「あっ…」
コサブロウは一回咳払いをして
「ところでムサシとはどうなんだ?」
「どうって?」
「キスしたのか?」
その質問でコジロウは飲みかけのお茶を吹きむせてしまった。
「ゲホッ、ゲホッ…な、何言い始めるんだ?」
「だってお前ら一緒にいてかなりの時間が経つだろうって…もしかして」
そこで何かに気付く。
「告白もまだ…」
コジロウが顔を真っ赤にして頷く。
「ハアー」
コサブロウがため息をつき
「お前ら、変わらないにも程度があるぞ」
「だって…お前はどうなんだ?」
「俺はもうヤマトに告白したぜ」
「〃…」
「だから俺とヤマトはもう恋人同士なんだ」
「お前、すごいなあー」
「お前がヘタレなんだよ」
「ウッ…」
痛い所をつかれる。
「分かってるけど今はいい仲間でいたいんだ」
「何かあったら相談してくれよ」
「ありがと〜コサンジ」
「コサブロウだ!」