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□偶然の出会い
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「それは俺が集めた食べ物なんだけどな」
「あら?どっかで見たことがある顔?」
「アクア団のアオギリだニャ」
「アクア団ですって!」
ハブネークのモンスターボールを構え
「勝負なら受けてたつわよ?」
しかしアオギリは鼻で笑い
「もう俺はアクア団でも無いし誰かと争う気はしない」
「それじゃー、食べ物を分けて貰ってもいい?」
「それは駄目だ。俺も一人旅の身。そんなに簡単に渡す訳にはいかない」
「何よ、ケチ!やっぱりポケモン勝負で決着を」
「分かった、分かった!
それじゃー、これで勝負をしないか?」
アオギリが手に持っているのはお酒だった。
よく見ると後ろには何十本の酒の瓶が並んでいた。
「これは凄いニャ」
「俺は酒が好きでね。一人でも全部いけるんだがな。
酒飲み勝負といこうじゃないか?」
「それはまずい…」
「いいわ、受けて立ちましょう。私も酒は好きなのよ」
「ルールは簡単。先に潰れた方が負け。
俺が潰れたらここにある食べ物は全部持っていっていいぞ」
二つの杯に酒を注ぐ。
「それでは勝負開始」
二人が酒に口をつける。