図書館
□大切な物
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「今回ケンジに来てもらったのは頼みたい事があったの」
「頼みたい事?」
「私と一緒に旅をして欲しかったの。もちろん巫女としての仕事も大切な事は分かっている。でも世界を見たかったの。でも諦めたわ」
「何で?」
「あなたにはオーキド博士の助手としての世界がある。私には巫女としての世界がある。それぞれの世界を大切にしないとね」
「フルーラ。でも何で僕と?サトシとでもいいんじゃないか?」
「私はケンジとしたかったの。これ以上私の口から言わせるの」
フルーラの顔は真っ赤だ
「何か焼きもちやいてくれて嬉しかった。私の事そういう風に見ているって思っていい?」
ケンジは首を縦に振る
「やったー!」
するとフルーラがケンジの頬にキスをした
「フ、フルーラ!」
「これしきたりじゃないファーストキスだから」
「あ、ありがとう」
「そういえばワタアメは?」
「ああ、忘れて来た」
「それじゃー今から行こう」
ケンジとフルーラは手を繋ぎ祭りに向かって行った