図書館
□大切な物
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ケンジはワタアメの他にアンズ飴やヨーヨーも買ってフルーラの元に向かっていった
社に着くと玉を三つ集めたという事で終りの儀式が進められていた
「リュウ様、ありがとうございます。これはささやかなお礼です」
フルーラがリュウに近づいて行く
とっさにケンジはフルーラがまたキスをすると思った
「駄目だ!」
ケンジの声が会場に響く
あれからケンジは逃げるように会場を逃げ出した
再び海岸に座りさっきの自分の行動に反省する
「何やっているんだ。あの瞬間何か頭きたんだよな」
「ケンジ、いた!」
フルーラが走って来た
「フルーラ、ごめん。儀式を無駄にしちゃって」
「あの場はなんとか取り繕ったから大丈夫よ。それよりどうしたの?いきなりあんな大声で…」
「………………君があいつにキスすると思ったから」
「え!違うわよ!あそこでは記念品をプレゼントする予定だったのよ。それにキスっていっても頬に軽くするだけで…」
「それが嫌なんだよ!何か…それを見ていると胸が痛むんだよ!」
フルーラが隣に座った